卓上の花 油絵 10号
節分の日は冷たい雨が降って冬の季節を感じましたが
日が変わると、幸に晴れ間ものぞく天候になって、やはり
立春だなと感じる日でした。
さすがに、昔ほど家の外へ派手に豆をまく家庭も少なく
と、言うよりは子供も余り乗らなくなったのか、通りに
豆が落ちている場面には出くわしませんでした。
幼稚園や保育園では、この日に備えて鬼の面や衣装
の準備に忙しいようですが、子供達にとっては、楽しい
行事の一つです。
通りでは古い構えを残すお家では、大抵、イワシの頭を
付けたヒイラギの葉が玄関脇に取り付けられていて
行事の健在さをうれしく思いました。
街の中を歩いているとこんなお店でもと思うほど、多くの
店の前に巻き寿司を積み上げて、店の人かアルバイト
アルバイトらしき人が売り込みに当っています。
恵方を向いて巻寿司を丸かぶりするということが近年
寿司屋の策略で盛んになって、家庭での節分の行事が
豆まきよりも巻寿司を食べる方に傾いているようにすら
思われるのが残念です。
奈良時代以前に、中国から伝わった追儺(ついな)と
呼ばれる厄払い、鬼払いの行事で、宮中で大晦日に
行われていたといいますから、1300年ほどの伝統を
行事なのですね。
今、アメリカ生まれのとんでもない大鬼が日本の国を
荒らしているので、皆で豆を撒いて鬼追いをしましょう。
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