卓上の果物 油絵 10号
落ち葉といえば、秋と決まっているように思いがちですが
春から初夏にかけては、常緑の広葉樹にとっては衣替えの
季節で、古い葉を落として新しい年に備えます。
秋の紅葉のように、一部の葉は茶色に変色しており、中には
クスノキのように赤紫色になっている葉が混じることもあります。
林や森を歩いていると、風に吹くたびに、音を立てて葉が
舞い落ちてくることもあり、谷沿いの木では、谷風に巻き上げ
られて吹雪のよう葉が舞い上がっている情景は圧巻です。
すっかり古い葉を落として新しい年を迎える準備が出来た
木では、すでに新芽が芽吹いていて、小さな若葉が日光を
いっぱい受けているのを見れば初夏の気分になります。
この頃木々を渡って鳴くウグイスの姿も、遮るものが
少ないので良く見る事が出来ます。
探鳥家にとっては、めったに姿を確認できない小鳥達の
姿を観察するには最適の時期となります。
落ち葉の降り積もった道を歩く楽しみも、この時期は格別の
ものがあります。
さらさらと音を立てる枯葉を蹴り上げながら歩くのは、子供
時代に帰った気分になり、楽しみの一つです。
しかし、枯葉の下に隠れている斜面や石などには注意が
高くなります。
今年は、森の落ち葉の季節も例年よりは少し早く終わって
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