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2009年5月12日火曜日

ヤブツバキ

エッフェル塔の見える通り  油絵 10号



街や野原には春の花が咲き誇っている季節になりましたが、

サクラなどのように、大きな目立つ花木でないと、路行く人に

存在を印象付けることは非常に難しいようです。

サクラの前には、サザンカが目立つ存在でしたが、今は

後を受けて、庭木では、多彩な色合いや形状を備えている

ツバキが関心の的になっています。

林の中を歩いていると時折、茂みの中や竹やぶの間に

咲く、ヤブツバキの簡素な紅い花に出会います。

茶色や緑色の系統が支配している林の中では、一点の

紅色が際立って目立ち、一度目に付くと、歩いている間には

決して、見落とすことがないほどに、印象に残ります。

森を歩いている時に、道端の溝にツバキの花が落ちている

のを見つけました。

2、3個以上の花房なのですが、頭上には花が見えないので

斜面の上から転がり落ちてきたようです。

山の中では、ツバキも木が高くなり、歩いている目線で

花を見ることはほとんどありません。

たまに、谷川の斜面に咲いているヤブツバキの花の位置が

丁度、目線の高さになっていることがありますが、こうした

スポットは、ハイカーにとっては、写真を取る絶好の場所に

なっているようで、足元が踏み固められています。

森の中では、花は足元に落ちている花びらを楽しむことで

満足しなければならないようです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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