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2009年12月5日土曜日

青いバラ ときめく心

湖畔の秋  油絵  10号



黄色いバラが生み出されてかた100年余り、数々の

新しいバラの品種が登場しました。

しかし、本来バラは青い色の色素を備えていないために、
青いバラを目にすることはないとされてきたのです。

ここに登場した魔法使いが遺伝子組換え技術。

遺伝子組換えにより、5年前に青いバラの誕生が誕生し
昨年には、監督官庁の農林水産省と環境省の承認も
得られて、檻から放たれた青いバラは、一般の花卉畑や
庭ででも栽培が可能となり、第一号が今秋お目見えします。

遺伝子組換え作物(GMO)に対して、調査では日本人の
7割が強い抵抗感を備えています。

しかし、花卉類や医療用の動植物に対しては、比較的

容易に受入れられているようです。

従来よりも多くの蛋白質を含む繭を造るカイコを産み出し

この繭から医療用の人工血管を作ることに役立てる
計画が進んでいたり、人の体質改善機能成分を備えた

機能性米の商品化などに、農水省は期待を寄せています。

他方、多く輸入されているトウモロコシや大豆などの生産では

遺伝子組換え品の比率が年々たかまっている傾向にあります。

アメリカでは既に80%のトウモロコシが遺伝子組換え

製品であり、豆腐製造用に大豆を輸入する商社にとっては

遺伝子組換えでない従来の純正性を備えている大豆の確保に

非常な苦労をしている話は、よく知られているところです。

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