11月30日正午に、突然に現行貨幣の100ウォンを
新貨幣1ウォンと交換する交換比率が100対1の
デノミネーションを実施すると発表し、貨幣の交換期限を
12月6日までと決めました。
更に、通知では、1所帯当りの交換の上限を旧貨幣
10万ウォン(新貨幣1000ウォン:約30ドル)と
制限を加えたのです。
このため、事前に何の予告もなかったために、全く
備えをしていなかった国民の間で大混乱が起きました。
イザという時に備えて上限以上のたんす預金をしていた
人や闇市や闇ルートで交易に携わって、小金を貯めていた
人たちには、起こってはならない事態が発生したのです。
北朝鮮指導部は、金正日から三男の金正雲への権限
委譲のために、裏経済を通じて入ってくる情報と育つ
中間層を叩き潰す必要があったのです。
紙くずとなった旧紙幣が残った人民の不満は相当な
もので、政府や金正日体制への反発も強まっています。
権限委譲に備えた国内の経済統制の強化や体制の
締め付けが進む中、ボズワース米特別代表の訪朝を
受けた北朝鮮は、六カ国協議や米朝関係の平和条約
締結へ向けた協議のためにトップクラスの中国訪問や
会談が頻繁になっています。
金正日の訪中に備えた準備も進められている気配があり、
北朝鮮の将来を左右するような事態が近々起こる
可能性が高くなってきています。
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