山水蓬莱図 油絵
幻の魚と言えばニシンが代表格だろう。
かっては北海道で大漁が続き、漁場周辺は
大いに栄えて、豪壮なニシン御殿のみが今に
伝えられている。
卵のカズノコと共に、魚身が食料にされるだけで
なく、肥料としても利用され、茶畑などにも鋤き
込まれていた時代もあったほどだ。
今でも、大量に獲れる魚と言えば南米のペルー
沖などで獲れるイワシの仲間のアンチョビだろう。
北のニシンに対して、南の西日本の太平洋沖でも
多く獲れるのはイワシとなる。
しかし、イワシの仲間でもマイワシは身がしまって
いて、味が良く干物にすれば最高だった。
「最高だった」というのは、ここ何年間は新鮮さを
備えた干物にお目に掛るチャンスが少なく、値段
ばかりが高くて庶民離れしたモノになってしまい
以前のように身近さがさ無くなったからだ。
今では数万トンしかとれなくなったマイワシも
30年ほど前には年間300万トンも獲れる大衆性を
備えた庶民の魚だった。
この幻化したマイワシの数が増える徴候が見つ
かったというニュースはうれしいことだ。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
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