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2011年7月1日金曜日

マイワシが漁獲が増えそうだ

山水蓬莱図  油絵






幻の魚と言えばニシンが代表格だろう。

かっては北海道で大漁が続き、漁場周辺は

大いに栄えて、豪壮なニシン御殿のみが今に

伝えられている。

卵のカズノコと共に、魚身が食料にされるだけで

なく、肥料としても利用され、茶畑などにも鋤き

込まれていた時代もあったほどだ。

今でも、大量に獲れる魚と言えば南米のペルー

沖などで獲れるイワシの仲間のアンチョビだろう。

北のニシンに対して、南の西日本の太平洋沖でも

多く獲れるのはイワシとなる。

しかし、イワシの仲間でもマイワシは身がしまって

いて、味が良く干物にすれば最高だった。

「最高だった」というのは、ここ何年間は新鮮さを

備えた干物にお目に掛るチャンスが少なく、値段

ばかりが高くて庶民離れしたモノになってしまい

以前のように身近さがさ無くなったからだ。

今では数万トンしかとれなくなったマイワシも

30年ほど前には年間300万トンも獲れる大衆性を

備えた庶民の魚だった。

この幻化したマイワシの数が増える徴候が見つ

かったというニュースはうれしいことだ。

 
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