パリの街角 油絵
冬の渡り鳥がやって来る季節になった。
昨年11月には、島根県の養鶏場で高病原性
鳥インフルエンザ(H5N1亜型のA型インフル
エンザウイルス)が確認されて全数殺処分と
なった後、各地でもゲリラ的に感染が確認され
養鶏農家は見えぬ敵に備えて戦々恐々だった。
出水市では天然記念物の絶滅危惧種に指定
されているナベヅルにもH5N1亜型・強毒タイプに
感染が確認された。
結局、2010年度は16道府県で確認された。
北海道から九州まで広範囲に感染が拡散した
のは、採集された30余りのウィルスの分析分析
結果から、日本列島へは3ルートからウィルスが
侵入したことが突き止められた。
最も広範囲なのが北海道から九州まで列島を
縦断したタイプ、北海道から東北地方へのルート、
そして西日本を東西に横断のルートの3タイプに。
ウィルスを運んでくる渡り鳥の種類やルートの
特定と共に、万全の防御の備えが必要に。
既に今年はヒトへの感染による発症者が世界で
50人となり、5割以上の26人が死亡している。
非常に死亡率が高いため、ヒトからヒトへの
感染につながらぬように祈るばかりだ。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。