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2011年10月6日木曜日

聖武天皇の歯が出て来た?

マダガスカルの夕日  油絵






明治36年(1903)頃に行なわれた大仏殿修理の

時に、大仏の右ひざ近くに足場用の穴を掘った

場所から、水晶の合子や銀製の壷などが太刀と

共に出土しました。

これらは一括して、1930年に「東大寺金堂

鎮壇具」として国宝に指定されました。

このうちの太刀二振りは、2010年6月に

「国家珍宝帳」の筆頭に記載されている「陽寶劔」と

「陰寶劔」であることが判明し世間を驚かせました。

このほど、埋納されていた鎮壇具の中に含まれて

いた人の歯が聖武天皇の歯であるとされました。

長さ約2cm、幅1.2cmの大きさの歯を奈良国立

博物館がこの歯を分析したところ右下あごの

第1大臼歯(長さ約2センチ、幅1・2センチ)で、

歯の表面の摩耗具合などから、熟年男性の歯の

可能性が高まり、56歳で崩御した聖武天皇の

歯であるとの判定になった。

光明皇后が、国家の安穏と天皇の冥福を祈って

歯を鎮壇具の中に加えたものとされる。

それにしても、1250年以上も前の天皇の歯が

出てきたとは驚きだ。

 
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