10月に入って、北京市を始めてとして全国的な
PM2.5による毒ガスシーズン入りを迎えた。
10月10日前後には、200ｍ先が見えないほどの
濃霧に見舞われ、以後もPM2.5濃度が非常に
高い状態が続いている。
北京市や国が定める大気汚染濃度の大気質
指数では大気１ｍ3当たりの大気汚染物質濃度が
250μｇを超えると「厳重汚染」と規定されている。
10月10日頃は、北京市では400μｇを記録。
10月19日、前日から北京市では400μｇ台で推移
する身体には非常に危険な汚染濃度を備えた
状態の中で、世界55カ国から集まったとされる
3万人が参加する北京マラソンが強行された。
万が一の健康障害に備えた主催者の対応は
マスクを配ることと、鼻毛がチリを濾し取ってくれる
ので、鼻で空気を吸うようにとのアドバイスだった。
流石に余りの汚染度に、多くの人が途中で棄権に
追い込まれたようだが、中国人には毒ガス濃霧は
連日のことなので、没問題（問題ないよ）なのだ。
世界で毎年182万人の肺がん患者が発生しており、
内36万人が中国人であり、北京市の肺がん患者は
2011年に10万人当たり63人余と突出している。
この日、何人の肺がん予備軍を生み出したことか。
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