我々が廃棄する家電製品や電子機器には多種の
貴重な金属類が使用されている。
これらの金属類を再生させるために回収するが、
その回収量は「鉱山」なみである。
中国の輸出制限で危機に瀕したレアアースも
廃棄物からの再生が危機脱出の力となった。
この希少資源を藻を使って回収する新しい手法が
開発され、ビジネスモデルの構築が進んでいる。
廃棄物から希少金属を取り出すには、先ず金属を
強い酸で溶解して廃液にする。
従来はこの希少金属を含んだ活性炭や化学物質で
処理して目的の貴金属を回収した。
開発された方法では、高温で知られる草津温泉の
湯船の岩肌などで繁殖する緑色の藻の仲間で
ある「ガルディエリア・スルフラリア」という藻類を
用いて、この藻が備える金属の吸着力を利用する。
廃液中の金やパラジウム、レアアース類は塩素
などと反応し、マイナスの電気を帯びる。
回収工程は藻類の細胞表面をプラスの電気を
帯びさせて細胞表面に吸着させるのだ。
実験では0・5ppmの低濃度の金とパラジウムを
それぞれ90%以上の高い効率で回収出来る
能力を備えている結果が得られている。
レアアースのネオジムとジスプロシウムは70%の
回収効率が得られている。
都市鉱山開発への実用化が期待されている。
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