広大な国土を持つアメリカであっても地震発生の
原因となる断層帯、サンアンドレアス断層が存在
するカリフォルニア州は、度々災害に合っている。
そのカリフォルニア州最大の都市はロスアン
ジェルスはロサンゼルス盆地にあり、盆地は
深さが10Kmとも言われる堆積層の上にある。
この盆地の地下は石油を埋蔵しており、20世紀に
入り石油の掘削が盛んになった。
カリフォルニア州の太平洋の海岸に沿うように
1300Kmにも及ぶサンアンドレアス断層が走り、
M6級の地震をしばしば起こしてきている。
正確な記録が残らない1906年4月のサンフラン
シスコ地震(M7・8)では、死者が3000人に達した
のではないかとされたが、その後もM4~6級の
地震が続き、1933年にはロングビーチ地震
(M6・4)で115人の犠牲者が出ている。
最近の1920~30年代に発生した地震の調査・
研究で、5つの大地震のうち4つの地震の発生
原因が、石油の掘削によるものではないかとの
疑いが深まったとの発表がされている。
イングルウッド地震 1920年、
ウィッティア地震 1929年
サンタモニカ地震 1930年
ロングビーチ地震 1933年
特に、最近盛んになったシェールガス・オイルの
掘削で、過去に地震の発生記録がなかった
コロラド州で地震が発生したり、オクラホマ州は
全米一の地震州になったりと、石油掘削が
原因となっている地震が多発している。
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