今年もクリスマスが近づいてバター不足が心配
されたが、緊急輸入とかで今のところはスー
パーの棚にも潤沢に並んでいるようだ。
このところ毎年のようにバター不足が報じられて
おり、消費者としては生産量を増やせば良い
ではないかとクレームをつけるが問題はそれ
ほど簡単ではないと専門家や生産者の弁。
2006年春には牛乳が余って廃棄される事態が
発生したが、これは前年から余剰気味であり
各乳業会社は牛乳消費に備えてバターなどの
加工増を進めて在庫量を積み上げていた。
そこへ学校の春休みで生乳消費が激減して
受入れが不可能となり廃棄処分となったのだ。
牛乳増→価格下落→乳牛減・種付け減→酪農
家減の連鎖もあり、酪農家数は2006年の2万
7700戸が2016年には1万7700戸と1万戸減に。
現在の加工・流通システムは、乳業メーカーに
備えられた大型貯乳タンクに集められた後に、
先ず出荷価格の高い生乳として優先出荷され、
余った分は生クリームに、次にチーズ、最後に
バター・脱脂粉乳へと使用されてゆく。
この順番は買取価格の高い順位でもあり、安い
バター用などの生乳には補給金が支払われる。
要するに、生乳の不足は起こさないシステムで
あるため、天候不順などで牛乳供給が1%でも
減少するとバターの生産に大きな影響が出る。
バター類は冷凍保存が効き、輸入も容易なので
敢てバター類の余剰在庫を避ける仕組みだ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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