鹿児島市は3日午前9時35分、市内全域の
27万5287世帯、59万4943人を対象に、迫り
来る豪雨による災害に備えて、「避難指示」を
出すとと共に、191ヶ所の避難所を開設した。
気象庁やNHKが叫ぶ、差し迫る危険、自分の
命を守るために、一刻早く避難を、に煽られる
までもなく、鹿児島市長は26年前の大水害の
記憶もあっただろうから、市民の命を守る
最善の策として始業間もない9時過ぎに、
ためらうこともなく「避難指示」を出したのだ。
しかし、避難した人は全体の0・6%だった。
大多数の市民は、それぞれに安全を確保して
いて避難する必要がなかったのか。
1993年8月1日の集中豪雨では、鹿児島市内を
中心に48人が死亡し、400戸以上が大被害を
受けており、多くの市民の記憶に残っている。
内閣府のガイドラインでは、避難に際しては
住民が適切な避難行動を取れるよう、対象
区域をその場所の危険度に合わせて絞ることが
望ましい、としている。
鹿児島市では、「対象区域を絞ることで多くの
住民に危機意識が伝わらないおそれがあると
して、市内全域を対象としたが、市と住民の
意識に開きがあった」としている。
また、市長は「鹿児島市全体で相当な量の雨と
なり、あらゆる災害が同時多発的に起きる
おそれがあった。地区を特定できず、全域に
出すべきだと判断した」と述べている。
とに角安全を、と安全を優先する行政とその
言葉を受ける市民の思いとの間のずれを
埋めることの難しさが見える。
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