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2021年7月8日木曜日

ペテルギウスの大減光の原因は塵の雲

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
カ タ バ ミ



冬の夜空にきらめく「大三角形」の一つ、

オリオン座の1等星、ペテルギウスは2019年

以降から輝きが落ちて、その大減光が大きな

謎とされて来た。

星座では、狩人オリオンの腰のあたりに並ぶ

三ツ星を挟んで、肩のあたりに輝く赤っぽい

ベテルギウス([わきの下]という意味)は、

日本では古来、赤い星で[平家星]、足の当りに

輝く青白い1等星のリゲル([足]の意味)は

白い星で[源氏星]と呼ばれて来た。

ベテルギウスは、星の寿命の晩年にある赤色

巨星で、2019年後半から2度にわたって

明るさが大幅に低下したため、一部の天文

学者は超新星爆発を起こす可能性があるとした。

17世紀に、超新星爆発が観測されている。

2020年1月と3月に、チリのアタカマ砂漠に

ある欧州南天天文台の超大型望遠鏡VLTで

撮影された画像と、2019年1月と12月に撮影

された別の画像と合わせると、星の表面が

南側を中心に時間の経過とともに暗くなって

いく様子がはっきり確認できた。

研究者たちは現在、大減光の原因は塵の雲が

原因だったと見ている。

研究チームは、ベテルギウスの減光が始まる

前に、巨大なガスの泡が放出されたため、

星の表面の一部が冷却した結果、シリコンの

ような重い元素は凝縮して固体の塵となり、

ベール状に星を覆うことで輝きが落ちたと結論。

ベテルギウスは、近い将来、と言っても数百万

年以内に超新星爆発を起こすかもしれないと

いうことで注目が集まっている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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