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2021年7月10日土曜日

21年のハリケーンは更に記録破りになる

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
クロツバキ



アメリカ海洋大気庁(NOAA)気候予測センターは、

2021年の北大西洋のハリケーンは、「60%の

確率で平年以上となる」とする予想を発表。

また、2020年に北米と中米に大きな被害を

もたらした北大西洋のハリケーンシーズンに

ついて、2021年6月1日から11月30日までの

ハリケーンの発生は、「60%の確率で平年

以上となる」との予測を発表した。

予測では、風速39マイル/毎時(約62・7Km:

17・4m/s)以上の熱帯低気圧が13〜20回、

風速74マイル/毎時(約119Km:33・1m/s)

以上のハリケーンが6〜10回発生し、そのうち

3〜5回は風速111マイル/毎時(約178Km:

49・6m/s)以上の大型ハリケーンになるとした。

これまで、1981年から2010年までをもとに

「熱帯低気圧12回、ハリケーン6回、大型

ハリケーン3回」を平年値としていたが、

2021年のハリケーンシーズンから、1991年から

2020年までの最新の30年間をもとにこれを

更新し、[熱帯低気圧14回、ハリケーン7回、

大型ハリケーン3回]を新たな平年値と定めた。

平年値が、上昇した背景には、海洋大気庁の

次世代環境観測衛星など、観測プラット

フォームの改善に加え、気候変動に伴う気温や

海水温の上昇により、熱帯低気圧の活動が

活発化していることがあげられる。

また、北大西洋の平均海面水温が数十年周期で

変動する「大西洋数十年規模振動(AMO)」に

おいて、海水温が高い時期にあることも影響

している可能性がある。

40年にわたる4000以上の熱帯低気圧の分析は、

地球の気温が上昇するにつれてこうした嵐が

頻繁になり、強さを増していることを示している。

バミューダ諸島を襲ったハリケーンの風速は、

60年前の2倍以上になっており、温暖化した

海から強烈な破壊力を引き出している。

また、過去10年間のハリケーンが10%多い

降雨量で、沿岸地域を氾濫させており、その数は

今世紀末までに、30%上昇する可能性がある。

北大西洋では、平年以上のハリケーンシーズンに

なると予測されている一方、中央太平洋での

熱帯低気圧の発生は平年並みもしくは平年

以下と予測されている。

気候予測センターは、5月19日付の発表では、

中央太平洋の2021年のハリケーンシーズンは

「45%の確率で平年並み、35%の確率で

平年以下」と予測している。

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