北朝鮮の金正恩は、今年4月に、党の最高
レベルの会合での演説で、もう一度「苦難の
行軍」に乗り出すよう人民に呼び掛けていた。
「苦難の行軍」とは、1990年代初頭に起きた
壊滅的な飢饉の時期を指す。
当時の北朝鮮はソ連崩壊で援助の流入が途絶え、
経済が急速に悪化し、人口の10%に当たる
数十万人が餓死したとされている。
人々は、飢えをしのぐため、草の根まで掘り
起こして口に入れたという。
コロナウィルスの国内侵入阻止に備えて、
食糧支援国の中国との国境を閉鎖し、密貿易
業者や脱北者が国境に近ずけば、容赦なく
射殺しろとの厳命も出されている。
加えて、昨年の秋の収穫期には、3個の台風が
続けさまに朝鮮半島に上陸し、北朝鮮でも
大きな被害が出た。
軍や平壌から復旧と収穫支援に備えて、大勢の
人を被災地に送り込んだが、大きな成果は
挙げられなかったとされる。
国連食糧農業機関(FAO)の試算によると、
北朝鮮で不足している食糧の量は約86万トンで、
年間の食料供給量の約2ヶ月分に当たるという。
FAOは、北朝鮮が供給ギャップを埋めるのに
必要な食糧輸入量の2割しか計画していないと
指摘し、このままでは8月から10月にかけて
深刻な食料不足に陥るとしている。
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