2020年の梅雨のころ、中国では長江の上流
域から始まって、四川盆地で豪雨。
7月中旬には、重慶市綦江が氾濫、更に長江
流域での大洪水で、3800万人が被災。
毎年のように、日本国内で発生するレベルの
洪水は発生しているが、近年は規模がより
大きく、重度の災害に繋がるケースが多発。
2021年7月20日には、河南省を中心に各地で
大洪水が発生し、省都鄭州では内水氾濫や
ダムの放水による洪水などで、道路トンネル
水没事故が発生し、多数の犠牲者が出た。
大洪水発生原因の一つが、ダムの放流による
増水が指摘されている。
例によって、現場は規則により放水したが、
下流域住民への事前告知がなかったとされる。
18日には、北京市も豪雨に見舞われ、市内で
大規模な内水氾濫が発生し、地下鉄の一部が
浸水して不通になり、内モンゴル自治区では
ダム2基が決壊して洪水が発生。
中国は、世界一のダム建造国で、世界に
存在する大規模ダムの半数以上の3万2700基が
存在し、中小規模のダムの多くが機能不全で
洪水を防御する能力に欠けているとされる。
三峡ダム建造目的の一つが治水であったが
治水機能を備えていないことが2020年の
洪水に際しても、明らかになったとされる。
2014年に政府は[海綿城市(スポンジシティー)]
計画なるものをスタートさせた。
コンクリート都市での内水氾濫防止に備えて、
地面に透水性を持たせてるため多孔質材を
使用するとともに、保水力を持たせるため
都市緑化を進め、排水溝や貯水池を増設。
北京市に倣い、鄭州市スポンジ化を進めて、
市民に完成度を誇っていたのが、現実は
全く進まず、コンクリート塊のままだった。
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