ラニーニャ現象の影響もあって、2021/22年の
冬季は寒波が繰返し押し出してきて、特に
日本海側では厳しい冬となった。
冬の季節に、日本海側で雪と共に多いのが落雷。
雷は夏のものだと思いがちだが、日本国内で
最も雷の発生率が高いのは石川県。
全国の雷日数は、平均で19.4日だが、石川県の
雷日数は42.4日と全国平均の2倍を超える。
次いで多いのが、福井県、3位は新潟県、
4位は富山県となっており北陸地方が上位に。
積乱雲の発達共に、雷が発生するが、雲の
上方に+極、下方に-極が出来る。
一方、地上は+極になっており、雲のー極から
地上の+極に電流が流れ、落雷となる。
冬季には、温かい対馬暖流から沸き上がった
水蒸気で積乱雲が盛んに発生するが、夏の
ように高くなく、地上と雲の区切りが見えない
低い状態で積乱雲が海岸部にやって来る。
このため、地上の+極と雲のー極の位置が
接近しており、夏の落雷に比べて、100倍も
強い電流を備えた落雷となり、危険度が高い。
世界では、南米ベネズエラのマラカイボ湖が
世界一雷発生が多い場所として有名だが、
被害ではインドの方が遥かに上位に。
2021年5月に、インド北東部でゾウ18頭が
雷に打たれて死んでいるのが見つかっている。
近年、インドでは落雷による死者数が増加
しており、2005年からは、毎年2000人以上が
落雷により落命している。
モンスーンの発生時期には、常時、雷雲が
発生するのが原因とされる。
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