感染症の中で、非常に死亡率が高い症例に
狂犬病がある。
狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した犬や
そのほかの動物に咬かまれることで引き
起こされる感染症で、感染すると救命は
非常に困難になる。
感染予防には、人間が予防接種を受ける
だけでなく、イヌにもワクチン接種が重要。
日本では、狂犬病予防法によりワクチン
接種や検疫が制度化されている。
狂犬病ウィルスは、イヌにだけでなくアライ
グマやスカンクス、キツネ、コウモリなど
にも存在し、これらの動物に咬まれた場合は
速やかに曝露後予防措置を受けることが肝要。
曝露後予防措置とは、
①石鹸と流水による傷口の十分な洗浄、
②曝露後ワクチン接種、
③咬傷部位への抗狂犬病ウイルス免疫グロ
ブリンの投与の3つ。
24時間以内に処置を受ければ、効果は高い。
流行地域は、アジア、南米、アフリカで、
全世界では毎年50,000人以上が死亡している。
世界の中で狂犬病が根絶された地域は、豪州、
台湾、ハワイ等と島国・地域に限られている。
日本国内では、1956年のヒト症例、1957年の
動物の症例を最後に、狂犬病の国内発生はない。
米国では、2019年と20年は症例はなかったが、
2021年に過去10年で最多となる5例が発生。
いずれも、コウモリによるもので、コウモリに
触れていた例や噛みつかれたり、爪で引っ
掻かれたことによりウィルスに感染している。
いずれも、発症から2~3週間以内に死亡。
コウモリは、コロナウィルスだけでなく、
狂犬病ウィルスの宿主として危険な動物だ。
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