月の誕生の起源には、別の天体(月)を地球が
引き寄せた、地球誕生時に同じ時期に出来た、
地球から分離した、などの考え方がある。
その中で最有力とされている説が、約45
億年前に火星くらいの大きさの天体である
「テイア」と原始地球が衝突し、飛び出た
部分から月が出来たとする「巨大衝突説]。
衝突したテイアは、月より大きいと考え
られているが、それがどこに行ったか不明。
米アリゾナ州立大学の研究員が、2021年3月に
[地球の核-マントル境界にある『大規模低
せん断速度領域(LLSVPs)』にテイアの
遺物が残されているのではないか]との発表。
アフリカと太平洋には、広範囲にわたって
地震波の伝播速度に異常がみられる[大規模
低せん断速度領域]が存在する。
即ち、マントルの密度が異なる領域がある。
その質量は、月の質量よりも大きく、地球の
質量の2〜6%を占める。
その領域は、月の形成に至る衝突があった
ときから存在していたと考えられる。
他の研究論文では、火山国アイスランドで
採取した海洋島玄武岩(OIB)を分析した結果、
[大規模低せん断速度領域]が月よりも前に
存在したことを示した。
このことから、[密度の大きいテイアのマン
トルが地球の最下部マントルに沈み込み、
[大規模低せん断速度領域]である、密度の
大きい物質が蓄積した高温の領域をもた
らしたとの結論を出している。
原始地球に激突して、月の質量を弾き飛ば
した天体のテイアが、地球内部のマントルの
奥深くに沈みこんで存在しているというのだ。
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