産業技術総合研究所の約3万年前に発生した
姶良カルデラ噴火の火砕流が到達した範囲を
まとめた[入戸(いと)火砕流分布図]を発表した。
姶良カルデラは、鹿児島湾に在る桜島を南限と
した北部の円形の湾内全域がほぼカルデラの
大きさに相当し、南北約23km、東西約24kmの
広さがある。
鹿児島県内外の現地の地層を調査や過去の
データで3万年前の噴火をシュミレーション
した結果によれば、[入戸火砕流]と呼ばれる
姶良カルデラからの火砕流が、半径100Kmの
範囲に広がっていたことが判明した。
火砕流はカルデラ直近の鹿児島市周辺では、
最大で100m近く積もり、約40Km離れた
九州電力川内原子力発電所でも、火砕流の
堆積物が高さ約10mに達していた。
姶良カルデラの噴火により噴出した火山灰は、
地質学で「姶良Tn火山灰」と呼ばれている。
鹿児島周辺で厚さ64㎝以上、大阪で35㎝、
東京で10㎝、仙台でも5㎝の降灰があった。
調査結果から得られた噴出物の量は、火砕流と
火山灰をあわせて8千億~9千億立方mに及び、
従来の6千億立方mより1・5倍近く多かった。
噴火の噴出量で噴火の規模を表す最大のVEI8
(1兆立方メートル~)に近く、約9万年前の
阿蘇カルデラ噴火に次ぐ破局的噴火規模だった。
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