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2022年3月12日土曜日

英国の気候変動による影響も深刻

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
バラ



北緯50度と言えば,サハリン(樺太)の中央

部に当たる位置に在り、北海道の北部で

北緯45度だ。

ところが、イギリスのロンドンは北緯51度。

緯度で比較すれば、随分と寒い位置に立地

していることになるが、イギリスは大西洋の

西部を北上する暖流と偏西風のお陰で、西岸

海洋性気候に属して、温暖な気候に恵まれる。

ただ、[1日の中に四季がある]と言われるほど

天気が変わり易く、ロンドンの紳士は年中、

黒いこうもり傘を手にして街を行く。

このイギリスにも、地球温暖化の影響が

及んで、様々な異変が起きている。

世界で最も花好きな民族は英国人と言われる

ほど花を愛する国民性だが、一部地方で

平年より暖かい天気が続いているため、花の

開花が以前より1ヶ月ほども早まったという。

英国内の研究者が各地の植物の開花日を、

位置や標高、都市部か農村部かにり分類。

過去の階下データとの照合で、開花の時期は

平均で1カ月早まっており、温暖化と強い

相関関係があることが確認された。

気候変動での植物や生態系への影響が懸念

されると警告している。

気候変動により、国内の泥炭地に眠る遺跡や

遺構、遺物に大きな影響が出ているという。

英国には、ローマ帝国時代や、更に古くて

4000年以上前に遡る数万もの遺跡が存在する。

これらが存在する泥炭地では、水分を多く

含む土壌環境で、酸素を多く含まないため、

布地、皮革といった有機物や動物の遺骸も

大きな損傷を受けずに穂残されてきている。

ところが、温暖化による水分の蒸発や乾燥

化により、泥炭層の乾燥が進み、泥炭層に

埋もれた古代の宝物が危機に晒されることに。

イギリス気象庁によれば、2000年代は少なく

とも過去300年間のどの時代よりも暑かった

としており、2021年には気象局が史上初の

猛暑警報を発令する事態まであった。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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