今夏は6月下旬から記録的な高温となり、6月下旬の平均
気温は東日本で平年より4℃、西日本で3・2℃高く、
いずれも1946年の統計開始以来最も高かった。
東京都心では、6月25日から9日連続で猛暑日となった。
また群馬県伊勢崎市で6月25日に40・2℃を観測するなど、
6月として初めて40度超の気温を記録した。
気象庁の異常気象分析検討会は8月22日、今年6月下旬から
7月初めにかけての記録的高温の要因について、偏西風
の蛇行で上層と地表付近の高気圧が記録的に強まった
ことに、地球温暖化による気温の上昇傾向などの影響が
加わったとの見解を示した。
また、記録された高温について[異常な状態、極端な状態と
言って差し支えない]と述べた。
検討会によると、偏西風が日本付近で北に強く蛇行した
ことで、上層の高気圧と地表の太平洋高気圧がいずれも
この時期としては非常に強まった。
その背景には、ユーラシア大陸上空で偏西風が大きな
蛇行を繰り返す「シルクロードテレコネクション」が
日本付近にも影響を与えたことがある。
ラニーニャ現象の影響で、フィリピン付近で海面水温が
高く、対流活動が極端に強まったことも、太平洋高気圧の
張り出しを強めることにつながったとした。
また、個々の異常気象と地球温暖化の関係を推定する手法
[イベント・アトリビューション(気象事象の要因分析、
EA)]の分析結果に初めて言及した
スーパーコンピューターで温暖化する現在の地球と、温暖化
していない仮想の地球夫々の気温などをシミュレーション
する手法で、速報的な解析の結果、今回の高温の発生確率は
「温暖化がなかった場合と比べてかなり高かった]という。
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