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2022年12月16日金曜日

2021年8月福徳岡ノ場噴火後も海底火山噴火続く 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
円  成  寺



2021年8月13日、東京都心から南へ1300Km

離れた絶海に存在する海底火山、福徳岡ノ場

大噴火をした。

この噴火で噴出された大量の軽石が、沖縄県を

始め、日本列島の太平洋岸に漂着して、一部

漁港では漁船が閉じ込められ、漁に出られ

ない事態に追い込まれた。

噴煙が高さ16Kmまで達し、1914年の桜島の

大正噴火に次ぐ100年ぶりの規模の噴火だった。

この噴火は、運よく西之島の火山活動をモニタ

リングするための観測装置が、福徳岡ノ場噴火

衝撃で空気が振動する現象の[空振]を捉えていた。

データ解析の結果、噴火は3日間に渡って、

繰り返し活発な爆発が続いていたことが判明。

この大噴火のメカニズムを解析した研究者は、

通常の噴火は、マグマだまりに別のマグマが

混ざり合うことで、爆発的な噴火を引起こすと

するのが定説だった。

だが、採集した噴出物の分析から、この噴火は

マグマ混合による噴火ではなかった。

解析では、火山の地下にあるマグマだまりに、

上昇してきた別のマグマから熱やガス、水が

加えられることで、マグマだまりのマグマに

ナノサイズの結晶が作られる。

このため、マグマの粘り気が強くなってより

大きなエネルギーが蓄えられるようになり、

限界を超え、一気に大噴火を起こしたとする。

この噴火により、新たな島が形成されたが、

2022年1月、航空機による観測では島は姿を

消して、新島の場所に白波が立っていたのみ。

2022年も、小笠原諸島周辺で海底火山噴火が続く。

2022年8月23日には、小笠原諸島・硫黄島の

北西約150Kmにある海底火山[海徳海山]付近で

海水の変色が確認されたとして、周辺の海域に

噴火警報を発表された。

海徳海山は、1984年の噴火では、噴煙や軽石

噴出が確認されている。

また、硫黄島北約70Kmの[噴火浅根]でも、

2022年3月下旬から噴火警報が出された。

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