2021年8月13日、東京都心から南へ1300Km
離れた絶海に存在する海底火山、福徳岡ノ場が
大噴火をした。
この噴火で噴出された大量の軽石が、沖縄県を
始め、日本列島の太平洋岸に漂着して、一部
漁港では漁船が閉じ込められ、漁に出られ
ない事態に追い込まれた。
噴煙が高さ16Kmまで達し、1914年の桜島の
大正噴火に次ぐ100年ぶりの規模の噴火だった。
この噴火は、運よく西之島の火山活動をモニタ
リングするための観測装置が、福徳岡ノ場噴火の
衝撃で空気が振動する現象の[空振]を捉えていた。
データ解析の結果、噴火は3日間に渡って、
繰り返し活発な爆発が続いていたことが判明。
この大噴火のメカニズムを解析した研究者は、
通常の噴火は、マグマだまりに別のマグマが
混ざり合うことで、爆発的な噴火を引起こすと
するのが定説だった。
だが、採集した噴出物の分析から、この噴火は
マグマ混合による噴火ではなかった。
解析では、火山の地下にあるマグマだまりに、
上昇してきた別のマグマから熱やガス、水が
加えられることで、マグマだまりのマグマに
ナノサイズの結晶が作られる。
このため、マグマの粘り気が強くなってより
大きなエネルギーが蓄えられるようになり、
限界を超え、一気に大噴火を起こしたとする。
この噴火により、新たな島が形成されたが、
2022年1月、航空機による観測では島は姿を
消して、新島の場所に白波が立っていたのみ。
2022年も、小笠原諸島周辺で海底火山噴火が続く。
2022年8月23日には、小笠原諸島・硫黄島の
北西約150Kmにある海底火山[海徳海山]付近で
海水の変色が確認されたとして、周辺の海域に
噴火警報を発表された。
海徳海山は、1984年の噴火では、噴煙や軽石の
噴出が確認されている。
また、硫黄島北約70Kmの[噴火浅根]でも、
2022年3月下旬から噴火警報が出された。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿