東京中心部から南へ約1050Km、太平洋戦争の
激戦地となった硫黄島からは北約150Kmに
位置する海徳海山は、8月23日に周辺で
うっすらと青白い、直径約100mの円形で
海水の変色があることを、漁業関係者からの
連絡を受け、気象庁や海上保安庁が確認。
その後の11月27日の衛星画像でも変色は
確認され、薄い青白色の海水が長さ約13Km,
幅約1Kmに広がっていることが確認された。
専門家は、変色は海底火山から噴出された
熱水によるもので、いつ噴火してもおかしく
ない非常な危険な状態にあると指摘。
変色を引き起こすのは、活発化した海底火山
から噴出する酸性の熱水で、熱水には鉄や
アルミニウム、シリコンなどが含まれている。
これらが弱アルカリ性の海水で中和されると、
ゲル状の有色の化合物が生じる。
化合物の色は、乳白色や赤褐色、黄緑色など
様々で、鉄イオンの割合が高いほど、白色系
から褐色系に近づく。
色の違いと火山活動に関係性はなく、海水が
変色する現象自体が、海底火山の活発化の
証拠になるとしている。
1984年に海徳海山が噴火した際には、噴煙や
軽石の噴出に加え、海水の変色が発生した。
気象庁の記録によると、この時は長さ50Km
以上、幅約10Kmの範囲に変色が広がった。
変色は86年を最後に、今回は36年ぶりの確認。
また、海徳海山のマグマは、[デイサイト質]と
呼ばれる粘性の高いタイプのマグマで、火山
ガスが抜けにくく、火山内部の圧力が高まり、
爆発的噴火になり易いため警戒が必要と指摘。
海徳海山を構成する三つの峰のうち、現在の
海水の変色を引き起こしているのは、南東側に
位置する[東海徳場(ひがしかいとくば)]。
この峰の水深は、3峰で最も浅い97mで、
爆発的噴火で、噴石が噴き上がれば航空機が
巻き込まれる可能性があると警戒を呼び掛ける。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿