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2022年12月20日火曜日

ゼロコロナ緩和したもののこれからどうする

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
春 日 山 原 始 林



中国国務院は、12月7日にほぼ3年にわたり

厳格に続けて来た、新型コロナウイルス

感染拡大抑え込みの[ゼロコロナ政策]を大幅に

緩和する措置を発表した。

習近平が、事前の予告もなしに突然に行った

緩和策発表は、新疆ウイグル自治区の区都

ウルムチで、ロックダウン下で発生した集合

住宅の火災の際に、出入り口の施錠を開錠せず

多くの犠牲者を出したことへの抗議活動が、

全国に波及したことが引き金になった。

継続される厳しい外規制に不満が鬱積した

市民が、街路に出て共産党独裁や習近平の

退陣を叫ぶ事態に危機感を覚えてのことだ。

当局の発表する新規感染者数が過去最多の

4万人を超えて拡大し続けるコロナウィルスと

経済の落ち込みの深刻さとの狭間で、一部の

例外を除き、外出規制を廃止せざるを得ない

決断を迫られた習近平。

それでも、メンツにかけて指導者連や当局は

[ゼロコロナ政策]撤回や廃止は口にしない。

必要ならいつ何時でも再開する構えを崩さない。

一般市民は、解除で開放感を味わうために

表に出て、街中は大賑わいかと思いきや、

規制中と変わらず、人通りもまばら。

原則、自宅隔離の自己責任となったため、

人々は薬局に風邪薬や解熱剤を求めて殺到。

街路や建物の入り口などでのPCR検査がなく

なったことが、逆に誰が感染しているのか

保菌者なのかが判らに事やどこで自分が感染する

かもしれないとの不安にさせて、外出を控えて、

反って用心深くなってしまったという。

だが、ウィルスは確実に感染拡大を続け、

既に病院は外来の発熱患者が殺到している。

貧弱な医療体制で、この先100~200万人の

死者が出るとの予測をする医療専門家もいる。

経済は回復するどころか、暫くは国民は感染

への不安と防疫・医療体制への不信と不満の

渦にもまれて過ごさざるを得なくなる。

どのように国民を落ち着かせ、経済回復への

道を示すのか、これからが習近平の試練だ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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