中国国務院は、12月7日にほぼ3年にわたり
厳格に続けて来た、新型コロナウイルスの
感染拡大抑え込みの[ゼロコロナ政策]を大幅に
緩和する措置を発表した。
習近平が、事前の予告もなしに突然に行った
緩和策発表は、新疆ウイグル自治区の区都
ウルムチで、ロックダウン下で発生した集合
住宅の火災の際に、出入り口の施錠を開錠せず
多くの犠牲者を出したことへの抗議活動が、
全国に波及したことが引き金になった。
継続される厳しい外規制に不満が鬱積した
市民が、街路に出て共産党独裁や習近平の
退陣を叫ぶ事態に危機感を覚えてのことだ。
当局の発表する新規感染者数が過去最多の
4万人を超えて拡大し続けるコロナウィルスと
経済の落ち込みの深刻さとの狭間で、一部の
例外を除き、外出規制を廃止せざるを得ない
決断を迫られた習近平。
それでも、メンツにかけて指導者連や当局は
[ゼロコロナ政策]撤回や廃止は口にしない。
必要ならいつ何時でも再開する構えを崩さない。
一般市民は、解除で開放感を味わうために
表に出て、街中は大賑わいかと思いきや、
規制中と変わらず、人通りもまばら。
原則、自宅隔離の自己責任となったため、
人々は薬局に風邪薬や解熱剤を求めて殺到。
街路や建物の入り口などでのPCR検査がなく
なったことが、逆に誰が感染しているのか
保菌者なのかが判らに事やどこで自分が感染する
かもしれないとの不安にさせて、外出を控えて、
反って用心深くなってしまったという。
だが、ウィルスは確実に感染拡大を続け、
既に病院は外来の発熱患者が殺到している。
貧弱な医療体制で、この先100~200万人の
死者が出るとの予測をする医療専門家もいる。
経済は回復するどころか、暫くは国民は感染
への不安と防疫・医療体制への不信と不満の
渦にもまれて過ごさざるを得なくなる。
どのように国民を落ち着かせ、経済回復への
道を示すのか、これからが習近平の試練だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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