打倒米国をスローガンに掲げた中国は、米国
から半導体製造に関連する技術だけでなく、
先端的な製造設備や開発・製造に関わる技術者
までもが手に入らなくなる窮地に立たされた。
このため中国政府は、改めて半導体事業育成に
本腰を入れる政策を打ち出した。
計画では、今後5年間に1兆元(約1430億ドル)の
補助金を投入して半導体事業を支援する。
日台韓にも頼れなくなった中国政府は、今後
半導体の自給自足を目指さざるを得なくなった。
そのため、中国産の半導体装置を購入する
半導体工場など、国内企業への補助金として、
購入費用の20%を支援する。
また、国内の半導体メーカーが製造・組み立て・
パッケージング・研究開発用の国内施設を建設・
拡張・近代化できるよう支援を強化する。
これまでは、日蘭などから最新鋭の半導体
製造設備を購入し、米国などからの技術者を
好条件で雇い入れて、指導に当たらせておれば
高性能の半導体も国内で製造し、入手ができた。
今後は、高い技術力を持つ指導者もなく、
国産の半導体設備を造り出せることが出発点。
政府の補助金支給方針が示されると、株式
市場では、前回同様、半導体関連銘柄が持て
囃され、大手半導体装置メーカー株が急伸。
この巨額の補助金が、どこまで研究・開発、
技術の向上に寄与するのかに、専門家は疑問符。
分析では、2018年に中国企業に直接支給された
補助金は全体で、2007年の40億ドル(約5400億円)
からおよそ3兆9000億円に増えたが、有意な
成果はなかったとしている。
今回も前回同様に、成果が上がるわけがないと
切り捨てる見方が多い。
とは言え、中国国内の半導体製造装置分野では
国産化で大躍進を遂げており、国産化比率も
2022年には20%にまで達している。
でも、問題は高品質化に向けた技術者の存在。
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