夏の風物詩、朝風に揺れるハスの花の姿は全国
各地で見られ、多くは観光の目玉ともなっている。
このハスの姿が突然に見られなくなる現象が全国
各地から報告され話題になっていた。
特に、レンコンの産地では深刻さも伴う現象だ。
2008年には佐賀城のお堀でのハスの減少に
備えてハスの再生プロジェクトを立ち上げた。
先ず、取り上げたのはアカミミガメによる食害。
レンコンの産地の徳島県などでもカメ対策に
乗り出すなど、原因はペットとして飼われていた
ミシシッピーアカミミガメの子供の通称、ミドリガメが、
池などに放たれ、成長してハスの芽などを食べる
ことにより、ハスが減少するとされた。
琵琶湖の南湖にある烏丸(からすま)半島には
甲子園球場の10倍以上もある面積にハスが群生
して、夏の観光名所ともなっていた。
このハスが今年はほぼ全滅してしまい、花の開花
シーズンに備えて準備を進めていた観光業者を
落胆させ、滋賀県などが本格的な調査を進めた。
結果は、カメによる食害ではなく茎や葉が積もって
腐って出来たヘドロ層により、酸欠状態となった
ことが原因だと結論付けた。
泥田に咲く仏様の花、ハスも仏力を使えなかった。
群生したハス自身が生育できない環境を作り出して
いたことになるが、再生に備えた対策が進まない。
滋賀県の琵琶湖政策課では、この地域は「ヨシ群落
保護地区」に指定しているので、ヨシの保全・保護の
施策は行うがハスは対象ではない。
自然にあったハスが観光対象になっただけなので
観光担当部署も動かない。
また、漁業組合は湖水が汚れるため再生に反対。
広大な面積が対象だけに再生にはコストも掛かる。
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