2019年9月5日に、南鳥島付近で発生した
台風15号(ファクサイ)は、9日午前3時に
955hPa、最大瞬間風速が60m/sの猛烈な
勢力を備えて三浦半島に上陸した。
5時前には千葉市付近に再上陸し、千葉市で
最大瞬間風速57・5m/sを観測した。
このため、千葉県下では送電塔の倒壊など
強風による甚大な被害が発生した。
これほど強力な台風が、首都圏に接近し、
上陸するのは初めてのことだった。
原因は、19号が関東に接近した時点での
関東近海の海面温度が19℃と高かったことだ。
最近の米国の調査研究では、ハリケーンが
上陸後も長く強い勢力を保ち続けるため、
内陸部での被害が拡大しているという。
原因は、やはり気候変動による海面水温の
上昇により、上陸前に十分な水蒸気を燃料と
して蓄えることができるようになったこと。
1967年以降に、アメリカに上陸した71個の
大西洋ハリケーンの分析結果では、1960年
代は上陸後17時間以内に、風力が3分の2に
減衰していた。
だが、現在のハリケーンがその水準まで
減衰するのに約倍の通常33時間かかるという。
2018年に240億ドル(約2.5兆円)の被害をもたら
したハリケーン[フローレンス]はノースカロ
ライナ州に上陸した後、勢力が当初の3分の
2近くまで減衰するのに約50時間もかかった。
更に、2016年のハリケーン[ハーマイン]の
場合、フロリダ州に上陸後、その勢力が
減衰するのに3日以上もかかっている。
その後の追跡研究で、ハリケーンの進路での
海面水温が高いと減衰に時間を要すると判明。
温暖化に伴う、海面水温の上昇に伴う熱帯性
低気圧の強力化は、今後増々顕著になる。
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