ロシアの北部の広大なシベリアは永久凍土が
地方を覆うツンドラ地帯であり、人々が住む
町や村だけでなく、多くの発電所やパイプ
ラインなどが存在する。
最近では、火力発電所の貯油槽が傾き、油が
川に流れ込み、大きな油汚染事故が発生した。
発電所の貯油槽だけでなく建物などにも傾きが
でるなどで、操業継続が困難になった。
地盤の歪は、敷設されているパイプラインや
道路などインフラにも大きな被害をもたらす。
原因は、地下の凍土の溶融による地盤沈下や
陥没である。
凍土地帯での問題は、氷の溶融だけでなく、
更に大きな問題は地下に眠るメタンガス。
氷に閉じ込められていたメタンガスが集まり、
ガスが貯め込まれた大きな泡、ガスタンクが
各所にできるようになる。
このガスの量が増えて、圧力が大きくなると
地面を押し上げ、大きな膨らみとなって、
地表に丸い膨らみとなって現れる。
更に圧力が増すと、備えている圧力で地面を
吹っ飛ばすガス噴出、爆発を起こす。
地表には、直径が3~40m以上、中には100mを
超すような大きな漏斗状になった穴が残る。
2014年ごろに、穴の存在が確認された当初は
隕石の落下によるものなどと、諸説が出されて
いたが、燃焼を伴わないメタンガスの爆発に
よるものだと確認された。
最近の調査では、大小合わせて、およそ7000
個もの穴が存在するのではないかとされる。
メタンガスは、我々が騒ぐ二酸化炭素の排出に
よる温暖化のレベルを遥かに超える、80倍もの
温暖化効果を備えているとされる。
凍土地帯に幅広く閉じ込められているメタン
ガスが、温暖化に伴い次々と地表に噴き出して
きて、地球温暖化を加速させることになる。
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