習近平は、2月25日の演説で、2020年を期限と
していた「脱貧困」を達成した宣言。
農村部の貧困層の9899万人をすべて貧困から
脱出させる「人間界の奇跡」を成し遂げたと
成果を自賛し、誇った。
農村部から「嘘ばっかり」との反発の声も。
貧困からの脱出に備えた設定基準には、
1)平均年収は9000元(約14万4000円)以上。
2)衣食に困っていない。
3)義務教育を受ける保障、基本的な医療
保障、住宅の保障の[3つの保障]を満たすこと。
お金のバラまきだけでは、3つの保障を満たす
ことは出来ないので、新たな移住地を定めて
安定した生活を保障する住環境を造り、過疎
地の貧困層を強制移住させることで、貧困
地域をなくしたことによる。
この目標を達成するのは、自分の生活や将来が
かかる地方政府役人の仕事。
貧困層に分類された一人一人の生活から、
移住のための状況、更に、移住後の収入や
生活記録を克明に記録させ、報告書を作成する
ことを命じたため、役人たちは仕事の70%を
書類や記録造りに忙殺されたという。
自給自足に近い生活から、いきなり新開地に
移されて、就労収入や支援金で年間9000元を
手にしても、9000元の年収では生活維持が
困難で、反って生活苦に追い込まれた家族も。
2020年5月、李克強首相が「中国では六億人の
月収が千元(約1万5000円)前後だ」と実態を
暴露し話題になった。
2019年に、一人当たり国内総生産(GDP)が
中所得国の水準とされる一万ドル(約108万円)を
初めて超え、北京や上海など大都市では先進国
並みの生活も可能だが、地方では仕事が無く、
高収入は望めず、農村部は更に深刻なのが実態。
習近平が、トップに座った2015年のジニ係数は
0.462だったのが、年を追って上がり、2016年
0.465、2017年0.467 2018年0.468と上昇し、
貧富格差が拡大。
過疎地を追われた貧困層が、新開地での生活
では収入がより正確に把握されて、格差や
ジニ係数があからさまにされることになる。
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