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2021年3月18日木曜日

習近平 脱貧困の実績造り 格差は拡大

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
カンザクラ



習近平は、2月25日の演説で、2020年を期限と

していた「脱貧困」を達成した宣言。

農村部の貧困層の9899万人をすべて貧困から

脱出させる「人間界の奇跡」を成し遂げたと

成果を自賛し、誇った。

農村部から「嘘ばっかり」との反発の声も。

貧困からの脱出に備えた設定基準には、

1)平均年収は9000元(約14万4000円)以上。

2)衣食に困っていない。

3)義務教育を受ける保障、基本的な医療

保障、住宅の保障の[3つの保障]を満たすこと。

お金のバラまきだけでは、3つの保障を満たす

ことは出来ないので、新たな移住地を定めて

安定した生活を保障する住環境を造り、過疎

地の貧困層を強制移住させることで、貧困

地域をなくしたことによる。

この目標を達成するのは、自分の生活や将来が

かかる地方政府役人の仕事。

貧困層に分類された一人一人の生活から、

移住のための状況、更に、移住後の収入や

生活記録を克明に記録させ、報告書を作成する

ことを命じたため、役人たちは仕事の70%を

書類や記録造りに忙殺されたという。

自給自足に近い生活から、いきなり新開地に

移されて、就労収入や支援金で年間9000元を

手にしても、9000元の年収では生活維持が

困難で、反って生活苦に追い込まれた家族も。

2020年5月、李克強首相が「中国では六億人の

月収が千元(約1万5000円)前後だ」と実態を

暴露し話題になった。

2019年に、一人当たり国内総生産(GDP)が

中所得国の水準とされる一万ドル(約108万円)を

初めて超え、北京や上海など大都市では先進国

並みの生活も可能だが、地方では仕事が無く、

高収入は望めず、農村部は更に深刻なのが実態。

習近平が、トップに座った2015年のジニ係数は

0.462だったのが、年を追って上がり、2016年

0.465、2017年0.467 2018年0.468と上昇し、

貧富格差が拡大。 

過疎地を追われた貧困層が、新開地での生活

では収入がより正確に把握されて、格差や

ジニ係数があからさまにされることになる。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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