世界で最も寒い地と言えば、ロシアサハ共和国。
サハ共和国の首都、ヤクーツクは厳冬期には
気温がマイナス50度を下回ることまるが、
21万人の人々が暮らしている都市だ。
2021年1月28日の記録では、最高気温はマイ
ナス42度、最低気温はマイナス54度だった。
ヤクーツクから更に北東に400Kmも先の村
周辺では雪景色の中で、もうもうと煙が
積もった雪をかき分けて吹き上げている
情景が伝えられている。
地面の下に存在する亜炭が燃えているのだ。
長年にわたり堆積した落ち葉や草などが
泥炭となり、炭化して石炭のように燃える。
2020年6月20日に、世界での最低気温を記録
した極寒の町、サハ共和国ベルホヤンスクで、
気温が摂氏38度に達し、北極圏での過去最高
気温を記録した。
この熱波で、前年に続いて各所で森林火災が
発生し、ロシアは軍を派遣して消火に当たった。
この火災により、地下に広がる泥炭層にも
火がついて、じわじわと燃え広がっている。
インドネシアのカリマン島などでも、森林の
伐採後の野焼きの火が入って、地下から煙が
揺らぎ出ている場所が多くみられる。
熱帯地方と違って、極寒のツンドラ地帯での
泥炭層の火災は、より深刻な事態に繋がる。
ツンドラ地帯の地下には、膨大なメタンガスが
存在しており、温暖化によりガスの噴出、
爆発が頻発しており、温暖化加速の原因に。
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