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2021年3月26日金曜日

アイスランドで火山噴火 見物人押掛ける

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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アイスランド気象局は、3月上旬に2月下旬

から首都レイキャビク西方部のレイキャネス

半島を中心に、火山性地震が相次いでいる

ため、噴火が差し迫っている可能性があると

住民に注意を呼び掛けた。

2月24日にM5・6、27日と3月1日にはM5・0の

地震が相次ぎ、この1週間におよそ1万7000

回もの地震が発生していた。

火山学の専門家は、地震が1週間以上続くのは

異例で、マグマがこの場所の地殻に入り込んで

きている可能性は非常に高いと指摘した。

また、この地域にある温泉地、ブルーラ

グーンに近いグリンダビークでは山体膨張も

観測され、1日当り3~4mmほどの膨張が

続いているとされマグマ蓄積が想定された。

アイスランドは、火山の上に乗っかっている

島国で、島の中央部を中央大西洋海嶺の

地溝帯(ギャゥ)が貫いており、地溝帯の西が

北アメリカ・プレート、東側がユーラシア・

プレートとなる。

このプレートの間となる地溝帯には、地球の

深部で発生するマントル上昇圧力で押し広げ

られて、割れ目は火山としてマグマが押し

出されてきている。

火山噴火は、日本の火山のように噴煙を空高く

噴き上げる爆発的噴火ではなく、溶岩が地表

から流れ出る「流出的噴火」となる。

3月19日夜に、レイキャビクから約40km、

ケフラビク国際空港から数km離れたファグ

ラダルスフィヤル山の近くで噴火が始まった。

溶岩が流れ出している割れ目火口の長さは

500~700メートル程度で、小高い山や丘から

溶岩が流れ出した。

この火山系での噴火は約900年ぶりとされる。

首都から近いこともあり、多くの見物人が

押し掛け、真っ赤な溶岩流を楽しみ、中には、

熱さが残る溶岩でホットドッグやマシュマロを

焼く人もおり、お祭り騒ぎの賑わいだという。

噴石におびえる日本とは大違いの噴火風景だ。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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