2021年7月、経済産業省は[発電コスト検証に
関するこれまでの議論について]の発表で
2030年時点の太陽光の発電コストが原子力の
コストよりも下がり、電源別で最も安くなる
との見通しを示した。
大きな要因は、太陽光パネルの値下がり。
2015年の試算で最も安かった原子力は、安全
対策のための費用が膨らみ、発電コストは
1円以上上昇した一方、太陽光は4円ほど低下。
太陽光発電は天候による発電量の変動が大きく、
実際にはバックアップのために火力発電を
確保する必要があるが、その費用は除外。
要するに、太陽光を始めとする再生エネルギーに
よる比重を上げ、脱炭素に逆行する石炭火力
発電を、西欧に倣って早期廃却を目指すこと。
見通しによる、1キロワットアワー㎾/h
当たりのコストは、
▽事業用の太陽光で8円台前半から11円台後半
▽原子力は11円台後半以上
▽LNG火力は10円台後半から14円台前半
▽石炭火力は13円台後半から22円台前半。
米国では、2022年3月29日に風力発電による
電力が、初めて石炭火力発電と原子力発電の
両方の電力を上回り、米国で第2のエネルギーと
しての存在感を示した。
アメリカエネルギー情報局(EIA)の報告では、
風力発電の設備容量、つまり全設備がフル
稼働した場合の出力は近年一貫して増加傾向に
あり、2019年8月には風力発電の設備容量が
原子力の設備容量を上回っていた。
2021年における稼働実績では、風力発電設備が
35%だったのに対し、原子力発電設備は93%と、
常にフル出力かそれに近い状態で稼働していた。
風力の発電量が春にピークを迎えることや、
電力需要が少なくなる春と秋に原子力や石炭
火力が発電量を抑制する条件が重なった結果だ。
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