6月23日に、WHOが開催した[サル痘]が
[国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態]に
当たるかどうかを協議した結果、当たらないとの
結論を出して発表した。
なお、定着していない国で、これほど広がるのは
異常であるから、引き続き注視するとした。
WHOは、世界でサル痘の感染者3200人超と、
死者1人が報告されたと明らかにしている。
サル痘は、アフリカ地域の6ヶ国で64人が確認
されているほか、欧米の感染者数は英国が524人、
スペインが313人、独が263人、ポルトガルが
241人、カナダが159人、フランスが125人、
オランダが80人、米国が72人など。
その他、韓国でも2人が確認されているが
日本ではゼロとなっている。
人への感染は、1970年にコンゴ共和国で最初に
確認され、その後、中央アフリカや西アフリカの
熱帯雨林地域で散発的に感染が広がったとされる。
アフリカでは、現在もサル痘の感染が頻繁に
発生しており、2022年1月以降6月8日までに、
コンゴ民主共和国やナイジェリアなど8ヶ国で、
疑い例も含めて1500人余りが報告され、
72人が死亡している。
2003年には、アフリカからペットとして
輸入された小動物を通じて米国にウイルスが
持ち込まれ、71人が感染している。
ナイジェリアなど西アフリカと、コンゴ民主
共和国など中央アフリカの地域では別々の
系統のウイルスが広がっているとされ、
中央アフリカでみられるサル痘の方が重症化
しやすく、致死率は数%から10%程度に
上ると報告されている。
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