6月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の
探査機[はやぶさ2]が小惑星[リュウグウ]で
採取し、地球に持ち帰った砂から、生命を
形作るたんぱく質の材料となるアミノ酸が
20種類以上検出されたことが判った。
小惑星[リュウグウ]から持ち帰った砂などの
サンプルは、JAXAなどの国内の8つの研究
チームが詳しい分析を続けて来た。
地球に生命が誕生した時に、材料となった
有機物がどこからきたものなのかという
課題には、大きく2つの仮説があり、どの
ように生命が誕生したのか考えるうえで
重要なテーマになっている。
ひとつ目の仮説は、地球の太古の大気中で
アミノ酸が作られたとする。
誕生直後の地球は、非常に高温になっていて、
アミノ酸や有機物は存在できなかった。
その後、徐々に冷えてゆく過程で、化学反応が
起きて、アミノ酸が生成されたというもの。
もうひとつの仮説は、アミノ酸を多く含む
小惑星などが隕石となって地球に衝突し、
生命の材料となる物質ををもたらしたする。
地球に落下した隕石を詳しく分析すると、
アミノ酸が検出されるケースが多数、報告
されるようになり、この仮説を補強。
今回、小惑星[リュウグウ]のサンプルから、
アミノ酸が20種類以上検出された事実から、
小惑星などの天体が地球に衝突して、アミノ
酸などの生命誕生に必要な物質をもたらしたと
する説と矛盾しなくなった。
また、アミノ酸は宇宙では特殊なものでは
なくかなり普遍的に存在することを示す。
このことから、宇宙では地球は孤独な星では
無く、宇宙には数多くの兄弟星が存在する
可能性を示すとも言える。
研究者は、アミノ酸には、コラーゲンの元と
なるグリシンや神経の伝達に必要な物質で
おいしさを強めることで知られるグルタミン
酸やアスパラギン酸などがある。
今後の研究で、地球の生命に欠かせない
タンパク質を造るアミノ酸などがどれくらい
リュウグウの砂に含まれているかに注目。
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