地震を研究する大学教授が仮説を提唱している。
地球の表層部は、十数枚の冷たい固い岩板
(プレート)に覆われており、このプレートが
ぶっつかる場所で地震が発生する。
プレートは、海底に隆起した山脈(海嶺)から
生まれ、地球深奥のマントルの対流により
一定方向に移動する。
比重の重い海洋プレートが比重の軽い大陸
プレートの下に沈み込み、そこで溜まった
エネルギーが解放されると地震が発生する。
だが、このプレート説については[不都合な
真実]が明らかになっているとする。
技術進歩により、[マントルトモグラフィー]と
いう技術を使えば、地震波が伝わる速度の
違いから地球内部の温度分布を画像解析
できるようになり、地球の内部の状況が
可視化されたからだとする。
これを用いて地球内部の様子を見ると、地球の
表層部に広がっているはずのプレートが
見当たらず、プレートとおぼしき[冷たく固い
岩石層]はところどころに分布しているだけで
プレートを移動させる原動力(マントルの対流)も
確認できないから、プレート同士がぶつかる
こともありえないとしている。
地球内部は一様に高温ではなく、冷たい箇所も
あるから[地球内部には高温の熱の流れ(高熱
流)の道があり、熱の流れ先の岩石が膨張して
破壊されることで地震が起きる]と説明。
米国地質調査所(USGS)が2012年から、地下
660kmまでの地震のデータを公表するように
なったので、深発地震(地下410~660kmで
起こる地震)と地表で起きる大地震との
相関性があることが判ったという。
地震発生のメカニズムのポイントとして、
①地球の外核(地下2900km)から高熱流
(2200~5000度)が下部マントル(地下2900~
660km)の中を湧昇し、上部マントルの遷移層
(地下660~410km)に到達すると、高熱に
よって遷移層の岩石が割れて深発地震が発生する。
②その後アセノスフェア(地下300~1000km)が
高温(1000度)となり、地殻(地表から地下
40kmまで)中のマグマが地表に達する。
③地表には、(1)南太平洋のタヒチ~フィジー
諸島と(2)東アフリカの2か所に高熱流の
吹き出し口がある。
南太平洋の吹き出し口からアジアに向かう
ルートがあり、このルートを通って日本の
近くに高熱流が到達すると火山が噴火し、
地震が発生する。
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