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2022年6月22日水曜日

高温のマントルの流れが深発地震を発生させる

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
コ ブ シ



地震を研究する大学教授が仮説を提唱している。

地球の表層部は、十数枚の冷たい固い岩板

(プレート)に覆われており、このプレートが

ぶっつかる場所で地震が発生する。

プレートは、海底に隆起した山脈(海嶺)から

生まれ、地球深奥のマントルの対流により

一定方向に移動する。

比重の重い海洋プレートが比重の軽い大陸

プレートの下に沈み込み、そこで溜まった

エネルギーが解放されると地震が発生する。

だが、このプレート説については[不都合な

真実]が明らかになっているとする。

技術進歩により、[マントルトモグラフィー]と

いう技術を使えば、地震波が伝わる速度の

違いから地球内部の温度分布を画像解析

できるようになり、地球の内部の状況が

可視化されたからだとする。

これを用いて地球内部の様子を見ると、地球の

表層部に広がっているはずのプレートが

見当たらず、プレートとおぼしき[冷たく固い

岩石層]はところどころに分布しているだけで

プレートを移動させる原動力(マントルの対流)も

確認できないから、プレート同士がぶつかる

こともありえないとしている。

地球内部は一様に高温ではなく、冷たい箇所も

あるから[地球内部には高温の熱の流れ(高熱

流)の道があり、熱の流れ先の岩石が膨張して

破壊されることで地震が起きる]と説明。

米国地質調査所(USGS)が2012年から、地下

660kmまでの地震のデータを公表するように

なったので、深発地震(地下410~660kmで

起こる地震)と地表で起きる大地震との

相関性があることが判ったという。

地震発生のメカニズムのポイントとして、

①地球の外核(地下2900km)から高熱流

(2200~5000度)が下部マントル(地下2900~

660km)の中を湧昇し、上部マントルの遷移層

(地下660~410km)に到達すると、高熱に

よって遷移層の岩石が割れて深発地震が発生する。

②その後アセノスフェア(地下300~1000km)が

高温(1000度)となり、地殻(地表から地下

40kmまで)中のマグマが地表に達する。

③地表には、(1)南太平洋のタヒチ~フィジー

諸島と(2)東アフリカの2か所に高熱流の

吹き出し口がある。

南太平洋の吹き出し口からアジアに向かう

ルートがあり、このルートを通って日本の

近くに高熱流が到達すると火山が噴火し、

地震が発生する。

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