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2022年6月24日金曜日

中ロ連帯で[一帯一路]が頓挫 債務の山が残る

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
お堂の生花



2021年、中国の対外投資は[一帯一路]沿線国

向けで、非金融分野の投資が14・1%増の

203億ドルとなった。

大型対外請負プロジェクトでは、新規契約額が

1億ドルを超えたプロジェクトが前年比46件

増の560件となり、特に交通・運輸などの

インフラ分野に集中している。

投資資金不足が囁かれながらも2021年度は

順調に対外投資を拡大させることができた。

だが、2月のを機にロシアのウクライナ侵略

開始と共に風向きが変わって来た。

既に借金漬けで、中国に返済に窮している

スリランカは2017年7月にハンバントタ港が

租借地化されたうえ、2021年後半には外貨

準備が[輸入1ヶ月分]の状態にまで減少して、

2022年4月には、デフォルトを宣告された。

米シンクタンク、世界開発センター(CGD)は

2018年の時点で、一帯一路のインフラ投資

計画が進んでいたパキスタンやモルディブ、

ジブチ、ラオス、モンゴル、モンテネグロ、

タジキスタン、キルギスの8ヶ国について

債務問題が懸念すべき状況にあるとしたが

現実化している。

パキスタンでは、反中勢力のテロが激化し、

一帯一路の最重要拠点だったグワダル港開発を

諦め、最大都市カラチの港湾整備に衣替え。

モルディブでは、親中派大統領の失脚で

インドが面倒をみることになった。

ロシアが同民族国家であるウクライナに対し

冷徹な侵略を開始したことで、ロシア支援の

姿勢を明確にした中国に対し、債務の罠の

現実化やロシア支援姿勢に反中国感情が高まり

一帯一路参加国で反旗を翻す国も出て来た。

一帯一路の欧州の拠点国の独や終着駅とされて

いた英国は、反中姿勢を明確にしている。

到着地のEU諸国の反中国姿勢の明確化で、

ターミナルがなくなり、途中駅と化した

一帯一路参加国には、借金だけが山積みに。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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