東京都は、5月25日に首都直下での発生が
予想される4つの地震の新たな被害想定を公表。
想定される地震の震源と規模。
①「都心南部直下地震」 M7・3
②「多摩東部直下地震」 M7・3
③「立川断層帯地震」 M7・4
④「海溝型地震」(大正関東地震) M8級
①「都心南部直下地震」
震度6強以上の揺れが23区の約6割に広がり、
建物の被害は19万4431棟、死者は6148人。
避難者は約299万人。
江東区や大田区、江戸川区などで震度7の
地域があり、揺れや液状化、急傾斜地の崩壊に
より都内全体で8万2199棟が全壊。
地震の発生を冬の午後6時、風速8mと仮定した
場合、11万2232棟が火災で焼失
死者のうち、3666人が建物の倒壊や屋外での
落下物直撃など、2482人が火災による被害。
負傷者は9万3435人、うち重傷者は1万3829人。
②「多摩東部直下地震」
武蔵野市や三鷹市などで震度6強の揺れが生じ、
都内全体で7万108棟が全壊。
死者は4986人、避難者は約276万人と算定。
③「立川断層帯地震」
建物被害が5万1928棟、死者が1490人と算定。
④「海溝型地震」(大正関東地震)
建物被害が5万4962棟、死者が1777人と算定。
海溝型地震であった大正関東地震や南海トラフ
巨大地震(M9級)により発生する津波の高さは
約2・2mと約2・6mと予想。
2012年(平成24年)の想定では、最大の被害を
もたらす首都直下地震を「東京湾北部地震」
(M7・3)として、建物被害を30万4300棟、
死者は9641人に上ると算定していたが、今回は
これを、政府の中央防災会議の議論を踏まえ、
「都心南部直下地震」に置き換えた。
また、耐震技術や耐火性能の高い建物の増加
などにより、想定される被害は10年前に比べ、
被害想定規模は小さくなった。
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