2019年に、日本国内の養豚業者を震え上がら
せたアフリカ豚コレラ(ASF)が、イタリアで
発生したために、イタリア産の生ハムの輸入が
停止され、生ハムファンに衝撃が走っている。
農林水産省のHPでは、ASFウイルスが豚や
いのししに感染することによる発熱や全身の
出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病。
ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触に
より感染が拡大する、また、ブタが感染して
いる豚肉を達ることでも感染する。
有効なワクチンや治療法はなく、 発生した
場合の畜産業界への影響が甚大であることから、
我が国の家畜伝染病予防法において「家畜
伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の
速やかな届出とと殺が義務付けられている。
動物検疫所は本病の国内侵入を防ぐため、
肉や肉製品の国内持ち込を禁止するなど、
動物検疫の強化を実施している。
2018年8月に、アジアで初めて中国・瀋陽で
[アフリカ豚コレラ]が発生し、杜撰な管理から
瞬く間に全国にASFウィルスが全国に拡散し、
世界の生産・消費の半分以上を占める豚王国の
中国国民に豚肉不足のパニックが発生した。
2019年秋には、韓国でも北朝鮮から侵入した
ウィルスによる感染で、韓国北部が汚染。
2020年2月5日、家畜伝染病予防法で定める
[アフリカ豚コレラ]の名称が[アフリカ豚熱]に
改正されている。
感染拡大防止のため、世界では多くの国が
汚染国からの豚肉や加工品輸入を禁止ている。
日本は、清浄国であるが一旦、感染豚が
見付かると全国を挙げて、[ゼロASF政策]に
取組み、月日をかけて清浄化して、清浄化
宣言をしたのち、取引相手国による厳格な
審査や検査による承認を得られない限り、
取引・輸出入が出来ない。
今回のイタリアのASF発生による[汚染国]
解消、清浄化には、この先何年を要するかを
見通すことは不可能。
生ハムに縁の薄い人には別世界の事件だが、
この先、イタリア産生ハムは日本から消える。
アフリカ豚熱(ASF)は、現在、国内で発生して
いる豚熱(CSF)とは、全く別の病気。
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