中国やシンガポール、オーストラリアの国際
研究チームが、中国で新たなウィルスに感染
している患者が35人見つかったと、8月4日に
米医学誌で発表した。
中国山東省や河南省で、35人の農業従事者が
動物由来とみられる新たなウイルスに感染して
いることが確認された。
感染者の一部の患者は、重症化して肺炎や
血小板減少症などの症状を発症したが、
ヘンドラウイルスやニパウイルスの症状とは
かけ離れていて、死亡したり集中治療室
(ICU)に入院したりした患者はいなかった。
患者同士の濃厚接触や共通する感染歴など、
人から人への感染をうかがわせる痕跡がない
ことから、狼牙へニパウイルスの感染は散発
だったと研究者は見ている。
感染源の究明調査で、患者の居住地で家畜
などを調べた結果、少数のヤギや犬が過去に
このウイルスに感染していた可能性がある
ことが判明。
わなにかかった小型野生動物の検査を行った
ところ、2種のトガリネズミで71例の感染が
確認され、トガリネズミが感染源だった
可能性があることが分かった。
だが、ヒトへの感染経路などは未だ不明。
ウイルスは[ランヤ(狼牙)へニパウイルス]と
名付けられた。
宿主は[トガリネズミ]とみられており、口先が
とがっていることから、この名称が呼ばれ
分類はモグラに近く、日本にも生息している。
今回の発表を行ったチームの新型感染症に
詳しい研究者は、狼牙へニパウイルスについて、
未知の病原体が大流行を引き起こす現象の
再来につながる可能性は低いとしながらも、
[このような動物由来感染症が波及する出来事は、
私たちが考えているより頻繁に起きている
ことが裏付けられた]と語っている。
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