米大学の研究チームは、西豪州地質調査所
(GSWA)が豪州中部の8億3000万年前の
[ブラウン層]の深さ1247.1~1531.8m地点から
1997年に採掘したコアサンプルを調べ、
その研究成果を学術雑誌に発表した。
豪州中部は、かつて塩分濃度の高い海だった。
[ブラウン層]は、当時の海洋環境を示す岩塩が
含まれる新原生代(約10億~5億4200万年前)の
層序単元(共通の特徴を持つ地層のまとまり)。
透過型顕微鏡を用いて、最大2000倍で岩塩
結晶の表面下を観察し、有機物とみられる
物質の大きさや形状、色を分析。
さらに紫外可視分光法により、この物質の
蛍光反応を検証した。
岩塩の保存状態は良好で、深さ1480.7mから
1520.1mにわたる10の岩塩層を観察できた。
その結果、大きさや形状、紫外可視光への
蛍光反応から、流体含有物に捕捉された固体は
原核生物と真核生物の細胞と一致した。
研究結果は、捕捉された微生物が数億年もの間、
岩塩の中で良好に保存され、そのままの状態を
光学的観察のみで検出できることを示すもの。
火星には、ブラウン層と同様の組成を持つ
堆積物が見つかっており、サンプルを破壊したり
せずに生物を特定できる可能性を示唆している。
地質時代にわたる微生物の生存可能性に
ついては完全に解明されておらず、[ブラウン
層]の岩塩に存在する微生物はまだ生きている
可能性も否定できない。
これまでの複数の研究結果では、代謝性変化や
栄養源となりうる有機化合物や死細胞との
共存により、微生物が流体含有物の中で
生存しうることも示されている。
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