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2022年11月24日木曜日

日本海溝・千島海溝の巨大地震 津波対策強化へ

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
彼 岸 花



日本海溝沿いと千島海溝沿いで、発生が

想定される二つの巨大地震を巡り、防災

対策を進める必要性が求められている。

政府は、9月30日開催の中央防災会議で

北海道から千葉県までの8道県272市町村を

[地震防災対策推進地域](推進地域)に指定した。

このうちの7道県108市町村については、

津波災害が起こる恐れがあることから[津波

避難対策特別強化地域](特別強化地域)とした。

二つの巨大地震の対策を巡る政府の基本計画に、

最悪の場合で19万9000人とされる想定死者数を

今後10年間で約8割減らす数値目標を盛り込んだ。

今後、各道県や市町村などによる具体的な

防災対策が本格化する。

指定された推進地域は、震度6弱以上の地震が

見込まれたり、高さ3メートル以上の津波が

予想されたりする地域。

対象となった市町村は、避難場所の整備や

防災訓練の実施などに関する計画を策定する

ことが努力義務となる。

特別強化地域は、津波で30センチ以上の

浸水が地震発生から40分以内(茨城県以南は

30分以内)に生じると見込まれる地域など。

対象となった市町村は、緊急時に逃げ込める

[津波避難タワー]や避難路を整備すると、

整備費に対する国の補助率が2分の1から

3分の2に引き上げられる。

対象の市町村に立地する病院や百貨店などは、

立地状況によっては、避難などに関する

計画の策定が義務付けられる。

政府による推進地域などの指定は、2014年、

南海トラフ巨大地震に関しても実施された。

この際、特別強化地域の指定基準は[30センチ

以上の浸水が地震発生から30分以内に生じると

見込まれる地域]とされていた。

今回は、北海道や東北などの積雪寒冷地は

防寒着の準備や移動に時間がかかるため、

10分の上乗せとなった。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

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