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2022年11月20日日曜日

岩手県がM9巨大地震被害想定 死者最大7100人

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
彼 岸 花



岩手県は9月20日、日本海溝沿いなどを震源と

する巨大地震による被害想定を発表した。

津波などによる死者数は東日本大震災による

県内の死者・行方不明者数(6254人)を上回る

最大7100人と想定した。

県は今後、関係市町村などと連携して、

[犠牲者ゼロ]に向けた対策作りを急ぐ。

効果的な減災に役立てるため、M9クラスと

最大級の地震が起きる想定で試算した。

具体的には、日本海溝・千島海溝沿いで起きる

巨大地震や2011年3月の東北地方太平洋沖地震

モデルに選定した。

津波被害の予測には、県が22年3月に公表した

津波浸水想定を活用し、市町村ごとの人的

被害や建物被害などを割り出した。

その際、避難のしやすさや人の流れは季節や

時間帯によって異なり、それに応じて被害

規模も変化する。

①就寝中の被災で避難準備に時間を要し

暗闇や積雪で避難速度も下がる「冬の深夜」

②日中の社会活動が盛んで自宅以外での

被災が多い「夏の正午ごろ」

③住宅や飲食店などで火気の使用が最も多く、

地震火災が増える「冬の午後6時ごろ」

の3ケースに分類して検討した。

その結果、人的被害は日本海溝沿いの三陸・

日高沖の北寄りで巨大地震が起きた場合に

最大となり、中でも「冬の午後6時ごろ」に

発生するケースでは、津波による死者数が

沿岸部の12市町村で7000人に達する。

一方、建物被害は東北地方太平洋沖地震を

想定した場合に最大となる。

県全体の全壊棟数は3万5000棟、発生1日後の

避難者数も5万9000人に上る。

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