ページ

2008年11月15日土曜日

色を決める色素成分

フラゴナール  読書する少女  油絵 10号



今が、サクラの黄葉が最も美しい時期です。

散歩で、公園や川の堤に植えられているサクラの黄葉を

眺めていると、樹種によって差があることに気付きました。

それぞれに備えられている色素成分のアントシアニン

の作用が差となっているようです。

1本の木でも、太陽の良く当る面とひのが充分当らない

反対側では大きな差が出ています。

アントシアニンは、植物に広く含まれていて、花や実の

赤、ムラサキ、青の色を決めます。

サクラやモミジの紅葉は、温度が低くなると色素成分の

アントシアニンに作用して、色を赤や黄に変えるのです。

この色素は草木染では大活躍しますが、必ずしも材料の

葉が青い色だから布が青い色に染まるとは限りません。

アントシアニンと反応する他の成分や温度などによって

発色する色に変化が出てきます。

草木染の面白さでもあるようですね。

健康食品でもアントシアニンが多く含まれている植物を

加工した食品が、最近、特に持て囃されています。

しかし、アントシアニンは栄養素ではありません。

また、薬として効き目があると認められてもいません。

ブルーベリーは、アントシアニンやポリフェノールを多く

多く含んでいるので大人気ですが、化学的に薬効が証明

されていない、宣伝先行の栄養機能食品の代表格です。

0 件のコメント: