フラゴナール 読書する少女 油絵 10号
今が、サクラの黄葉が最も美しい時期です。
散歩で、公園や川の堤に植えられているサクラの黄葉を
眺めていると、樹種によって差があることに気付きました。
それぞれに備えられている色素成分のアントシアニン
の作用が差となっているようです。
1本の木でも、太陽の良く当る面とひのが充分当らない
反対側では大きな差が出ています。
アントシアニンは、植物に広く含まれていて、花や実の
赤、ムラサキ、青の色を決めます。
サクラやモミジの紅葉は、温度が低くなると色素成分の
アントシアニンに作用して、色を赤や黄に変えるのです。
この色素は草木染では大活躍しますが、必ずしも材料の
葉が青い色だから布が青い色に染まるとは限りません。
アントシアニンと反応する他の成分や温度などによって
発色する色に変化が出てきます。
草木染の面白さでもあるようですね。
健康食品でもアントシアニンが多く含まれている植物を
加工した食品が、最近、特に持て囃されています。
しかし、アントシアニンは栄養素ではありません。
また、薬として効き目があると認められてもいません。
ブルーベリーは、アントシアニンやポリフェノールを多く
多く含んでいるので大人気ですが、化学的に薬効が証明
されていない、宣伝先行の栄養機能食品の代表格です。
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