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2008年11月23日日曜日

茜射す入日

モネ ジヴェルニーの睡蓮 油絵 10号



天気予報通りに快晴の一日で、車中ではクーラーが

欲しいほどの小春日和でした。

日の入りを見たいと思いながらも、仕事が片付かず、

いつものお寺に向かう頃には夕闇が覆い始めて、行き

交う人の顔もおぼろげな時間になってしまいました。

お堂は夕日見物の名所とあって、20人以上もの人が

余韻を楽しんでいました。

カメラを持っている人が多く、撮影に備えて、禁止され

ている三脚を立てたままにして、眺めている人も居ます。

既に西の山に日が隠れていましたが、雲のない西空は

一面茜色に染まり、木々や山並みが影絵のように浮き

出ています。

帰り遅れたカラスが3羽横切る様子も常に無い情緒が

あふれる場面でした。

15分か20分ほど早く来ていればと後悔しながら、人々

の間に入って太陽が演じるショウーを楽しみました。

南の空の星の輝きが増す頃になって帰途に付きましたが

街灯のない木陰の道は足元が見えず、下ばかりを気に

しながらの日暮れ道です。

途中で振り返ると予想通り、丁度満月が嶺の上に顔を

出す時でしたので、暫らく、上がりきるのを確かめてから

家に向いました。

背負っている満月を、時折確かめながら、家に近づく頃

になって、家々の間をぬって暮れ六つの鐘の音が余韻

たっぷりに届いてきました。

なんともうれしい、秋の夕暮れの散歩でした。

感謝、感謝。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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