天気予報通りに快晴の一日で、車中ではクーラーが
欲しいほどの小春日和でした。
日の入りを見たいと思いながらも、仕事が片付かず、
いつものお寺に向かう頃には夕闇が覆い始めて、行き
交う人の顔もおぼろげな時間になってしまいました。
お堂は夕日見物の名所とあって、20人以上もの人が
余韻を楽しんでいました。
カメラを持っている人が多く、撮影に備えて、禁止され
ている三脚を立てたままにして、眺めている人も居ます。
既に西の山に日が隠れていましたが、雲のない西空は
一面茜色に染まり、木々や山並みが影絵のように浮き
出ています。
帰り遅れたカラスが3羽横切る様子も常に無い情緒が
あふれる場面でした。
15分か20分ほど早く来ていればと後悔しながら、人々
の間に入って太陽が演じるショウーを楽しみました。
南の空の星の輝きが増す頃になって帰途に付きましたが
街灯のない木陰の道は足元が見えず、下ばかりを気に
しながらの日暮れ道です。
途中で振り返ると予想通り、丁度満月が嶺の上に顔を
出す時でしたので、暫らく、上がりきるのを確かめてから
家に向いました。
背負っている満月を、時折確かめながら、家に近づく頃
になって、家々の間をぬって暮れ六つの鐘の音が余韻
たっぷりに届いてきました。
なんともうれしい、秋の夕暮れの散歩でした。
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