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2008年11月29日土曜日

イチョウ並木

モネ アルジャントウイユーのセーヌ川の舟 複製画 10号



11月も半ばになってイチョウの葉も一気に色付いて来て

明るい黄色の世界を作っています。

夏の間は特に気にもせずに走り抜けているイチョウの

並木道も、黄色の高塀の間を抜ける今の時期は、道路

がライトアップされているような明るさを感じて、心も

踊る気がします。

しかし、並木の歩道の上は落ち葉が降り敷いて、美しく

みえますが、全てがよいことばかりではありません。

他方では、イチョウは困り者であるのは、備えている

実の強烈な臭気や葉の脂分です。

落ちた葉は滑りやすく、実は路上を汚し、一帯に異様な

臭気を漂わせることになり、路上掃除が欠かせません。

山裾などを散歩していると、高木であるイチョウが最も

目立ち、思いのほかイチョウの木が多くあることに気付

かされます。

散歩の途中で、周辺を見渡すと10本余りも目に付き

並木のように植樹されたものでなければ、他の樹木に

比べれば決して繁殖力の弱い樹種ではなさそうです。

イチョウは2億数千年前の化石からも見つかっている

恐竜時代の生きている化石植物です。

あの強烈なにおいのする実が恐竜の糞の化石から

見つかっているといいます。

しかし、恐竜が居なくなってから現代まで、誰も嫌うと

思われる銀杏を、食べる悪食の動物が居るのです。

恐竜の後を継いだ運び屋は、イノシイとタヌキだという

ことです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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