読書する少女 複製画 10号
世界的に落ち込んでいる自動車業界の再興のための
期待は、燃費向上の高度な機能を備えたハイブリッド車に
掛かっています。
動植物界でも一代限りの雑種として生み出される交雑種の
ハイブリッド野菜が主流を占めつつあります。
発芽や生育が揃っていて、成長も早く、収穫までの栽培
管理がやり易いうえに、梱包から出荷までが計画的に
進められるのが栽培農家にとっては大きなメリットです。
種苗会社は、食感から味や栄養価、外観や強度、成長
速度や栽培する環境への適応性などなどの必要条件を
備えた個体間の交配されて生まれた野菜や花卉の種が
一代限りのハイブリッド種として販売されます。
これらのハイブリッド種は、栽培の管理が容易であり
多収量のメリットをもっている反面、大きな落とし穴も
備えているのです。
栽培者は、毎年新たに種子を購入する必要があり、また
栽培には多量の化学肥料も購入する必要があります。
有機肥料だけで生産を続けてきた地域に、一斉にこの
ハイブリッド種が持ち込まれて栽培が始まると、今度は
製品が過剰になり値崩れを起こし、種子代や肥料代の
回収も出来ない値崩れを起こす結果を招くことにもなります。
更に加えて、長年の化学肥料の使用や、それに伴う
農薬の多量使用によって、土壌の疲弊や汚染などで
土が死んでしまう結果を招くことにつながりかねません。
ハイブリッドにも大きな落とし穴が存在することを忘れては
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