12輪のひまわり 複製画 10号
兵庫県と大阪府で国内での最初の感染者が確認された、
5月15日以降、感染拡大抑制に備えた休校措置が
採られる中、爆発的に感染が広がった新型インフルエンザも
月末には、やや感染拡大の勢いを落としています。
6月1日現在では、国内13都府県で380人に達しましたが
一週間の感染確認者増加数は39人に止まりました。
毒性が弱毒性であったことが幸して国内では、現在の
ところ死者は出ていません。
しかし、健康管理と社会的な対応の問題はこれからです。
1918年から発生したスペイン風邪では、春から夏に
掛けて第一波が襲いましたが、大きな人数の犠牲者は
出ていなかったのですが、秋から翌年の春に掛けての
第二波ではウィルスの毒性が10倍にも達し、全世界で
4000万人とも5000万人とも言われる死者が出ています。
この時の記録では、我国で2300万人の人が感染しており、
この内、38万の人が死亡していて、死亡率は1.65%と
非常に高い数字を記録しています。
その後の大規模に感染者が拡大したインフルエンザは
1957年から1958年に掛けて、中国南部から広がった
アジアインフルエンザです。
春から夏に掛けては感染は若年層が中心で、大きな
被害者は出ていません。
しかし、第一波が終息した、2~3ヶ月から始まった第二波では
高齢者を中心に非常に高い致死率を示したといわれています。
中国国内では、丁度毛沢東による独裁化が始まった
混乱期であるために詳細は不明ですが、中国国内の
死者数は200万人を超えたと伝えられています。
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