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2009年6月18日木曜日

白い花びら

菜の花畑と富士山  油絵  10号



初夏の森や林には想像以上に多くの木が花を付けています。

ヤマフジが散り終わるとウツギが谷川沿いなどで白い

花を咲かせていて、甘い香りでも備えているのか、チョウ

などの昆虫のたまり場です。

道を覆っている高木のいくつかも花を付けているのですが

とても花の咲いている様子はうかがい知ることはできず

道の上や斜面の枯葉の上に落ちている白い花びらで

花の大きさや形などを想像して見上げてみるだけです。

ヤマザクラのように10mを遙かに超える木でありながら

桜の花びらよりも小さな花びらを道に敷いている木もあり

まるで白い砂をばらまいたようです。

白い花の中で特に綺麗だなと感じるのはエゴノキです。

歩いていると丁度目線の位置に花が見え、真下や手前からも

花の形が観察できる程良い高さの木です。

花が散る時には小さな電気の笠のようにブラ下がっている

花が落ちる途中で反転して、花を上にして地上に落ちます。

このため、道は花を絨毯のように敷いた状態になって、

踏みつけて歩くのに気が引けるほどです。

ハイキングで歩いている人は、皆同じような気遣いから

下の花絨毯を見ながら、花の少ないところを選んで

歩いていました。

紅葉したモミジの絨毯であれば、その上を楽しみながら

歩くでしょうが、花となれば気持ちも変わるものなのですね。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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