菜の花畑と富士山 油絵 10号
初夏の森や林には想像以上に多くの木が花を付けています。
ヤマフジが散り終わるとウツギが谷川沿いなどで白い
花を咲かせていて、甘い香りでも備えているのか、チョウ
などの昆虫のたまり場です。
道を覆っている高木のいくつかも花を付けているのですが
とても花の咲いている様子はうかがい知ることはできず
道の上や斜面の枯葉の上に落ちている白い花びらで
花の大きさや形などを想像して見上げてみるだけです。
ヤマザクラのように10mを遙かに超える木でありながら
桜の花びらよりも小さな花びらを道に敷いている木もあり
まるで白い砂をばらまいたようです。
白い花の中で特に綺麗だなと感じるのはエゴノキです。
歩いていると丁度目線の位置に花が見え、真下や手前からも
花の形が観察できる程良い高さの木です。
花が散る時には小さな電気の笠のようにブラ下がっている
花が落ちる途中で反転して、花を上にして地上に落ちます。
このため、道は花を絨毯のように敷いた状態になって、
踏みつけて歩くのに気が引けるほどです。
ハイキングで歩いている人は、皆同じような気遣いから
下の花絨毯を見ながら、花の少ないところを選んで
歩いていました。
紅葉したモミジの絨毯であれば、その上を楽しみながら
歩くでしょうが、花となれば気持ちも変わるものなのですね。
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